リンクについての考え方「新国立劇場のサイトはリンクの制限をしていますが、そちらのサイトは大丈夫なんでしょうか?」という質問をいただきましたので、リンクに対する私の考えの説明を。
新国立劇場サイトのリンクの制限というのは、
こちらのページの注意書きのことですね。1.名前・連絡先他を通知せよ、2.リンクはトップページに、という内容です。
当サイトは、もちろん事前に新国立劇場に通知などしていませんし、ご覧になればわかるように、新国立劇場のトップ以外のページに、何度もリンクを張っていますので、ご心配いただいたようです。
まず、勘違いしている方がけっこういらっしゃいますが、あるサイトから別のサイトへリンクを張ることへの法律的な制限はありません。
例えば、著作権情報センターのリンクについての見解は以下の通りです。
http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi15_qa.html ---引用開始---リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。
(中略)
「リンクを張る際には当方に申し出てください」とか、「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は道義的にはともかく
法律的には意味のないものと考えて差し支えありません。
---引用終わり---(強調は引用者による)
(「リンク 著作権」で検索すると、他にも色々なページが出てきますので、興味のある方は、ご自分で探してみてください。)
私は、原則として、ネット上の情報に対するリンクについては、制限を加えるべきではないと思ってます。ですから、法的な拘束力がない以上、企業・公共団体等のサイトへは、先方に様々な断り書きがあっても、特に考慮も配慮もせずにリンクしています。
企業・公共団体等のサイトの目的は第一に広報・宣伝のためであり、広報・宣伝のために発せられた情報の所在(URL)を示すという行為を、情報の受け手側が制限される言われはありません。
ただし、個人が趣味で運営しているサイトについては、サイトオーナーの意向を尊重します。
個人運営のサイトは、企業・公共団体等のサイトと異なり、情報の内容が個人の生活に直結していることが多く、不用意なリンクが、サイトオーナー(および、場合によってはその周辺の人々)の生活そのものに大きな影響を与えることもあるからです。不特定多数の人が見ることを前提にしていないサイトにリンクを張ることは、相手にとっては迷惑な可能性が高く、慎重にならざるをえません。
また、生活に影響を及ぼすという大層なことにはならなくても、無断でリンクを張られることを歓迎しないサイトオーナーも多くいることも承知しています。私は事前の断り無しにリンクを張られてもかまわないという立場ですが、個人のサイトは、一方的に情報を提供するより、コミュニケーションを重視する傾向が強いことを考えると、無断リンクが不快という気持ちも理解できますので、リンクする前には許可をとってと書いてある場合は、基本的に断りなくリンクを張るのは遠慮します。
(もっとも、当サイトに対して悪意ある攻撃を仕掛けてくるサイトがあれば、いくら「無断リンク禁止」と表示されていても、こちらからリンクを張り返す可能性はあります。幸いにして過去にそのような経験はなく、まあ、おそらく今後もそうそうないだろうと楽観視していますが。)
長々と書きましたが、上記はあくまでも、私個人がリンクを張る時の(あるいは張らない時の)考え方です。